YouTube&インスタ広告、利用者はどう思う?

ECのミカタ編集部

Fastask調査結果、YouTube広告への印象とは

 株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2016年5月度)』の結果を発表した。本調査は、15歳~69歳の男女1,100名を対象にしている。

 本調査での質問事項として、「YouTubeではじまる新しい「6秒間広告」への印象」を問う内容があった。6秒間広告というのは、YouTubeでお目当ての動画を再生する前に表示される、スキップできない「バンパー広告」であるのだが、果たして利用者はこの広告に対しどのような印象をもっているのだろうか。調査結果は以下のグラフの通り。

 この結果から、6秒間広告が「そんなにストレスにならない」と思う人が38.9%、「動画の離脱原因になりにくい」と答えた人が37.3%、「広告やYouTubeへの印象も悪くならない」と回答した人が35.7%(「あてはまる」「ややあてはまる」の合計)であることがわかる。意外にも約4割もの人が、6秒間広告に対してストレスを感じていないということがわかった。

 また、最近では、スマートフォンの普及に伴い誕生した数々のSNSのタイムライン上でも広告を見ることができる。そうしたSNS上の広告も、変化していることにお気付きだろうか。実は、動画で提供される広告が多くなってきているのだ。

Instagramに新たな広告施策が誕生か

 2010年にApp Storeに登場したInstagramでも、最近になってタイムライン上に画像はもちろん動画広告を流す動きがみられる。本調査で「Instagram広告の閲覧状況」をリサーチしたところ、広告を見たことがある人のうち、Instagramの広告経由で「サイトを閲覧したことがある」人は30.5%、「いいねをしたことがある」人は25.8%、「動画を視聴したことがある」人は22.7%、「シェア、コメントをしたことがある」人は19.5%という回答になった。

 結果として、Instagramにおいても、利用者が広告に対し”いいね”など何らかのアクションを起こしていることを考えると、一概にほとんどの人が広告に対し”嫌悪感を示している”とは言えないのではないだろうか。

 そしてInstagramは、近々企業が広告を配信できる「ビジネスプロフィール」という、広告配信サービスを提供すると、現地時間の5月31日に発表した。ビジネスプロフィールには、企業と一般消費者がInstagramを介してコミュニケーションを取れるような機能も備わっており、日本でもこの機能が適用されれば、EC業界においてはEC事業者が顧客とのコミュニケーションをとる場として新たに広がりを見せそうだ。

 YouTubeにしてもInstagramにしても、動画広告に力が入れられていることは確かであり、一般消費者との接点を生みやすいことから、EC事業者にとっても重要な販促ツールとなってきそうだ。今回は、Instagramの新たな広告施策が明らかになったが、今後も様々なサービスの誕生を期待できるはず。そうした各社の動きを見逃さないよう、今後も追っていきたい。


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